溶存酸素-鯉の池の水質を良好に保つための重要な基準
水中の溶存酸素量は水質の良し悪しを示す重要な指標であり、魚の健全な成長に直接影響する。魚はエラから酸素を吸って呼吸や代謝を維持しているが、溶存酸素が不足すると魚の正常な生理活動に影響を与えやすくなり、深刻な場合は魚の生命さえ脅かすことになる。同時に、溶存酸素の少ない水中では有害物質が激増し、魚の病気を引き起こす。
一般的に水中の溶存酸素濃度が低くなるのは夜中や明け方で、溶存酸素濃度が5mg/L以下になると、魚は息切れをしたり、頭が浮いたりする。水中の二酸化炭素含有量は空気中の70倍以上、空気中の酸素含有量は水中の20~30倍というデータもある。ガス交換によってのみ、二酸化炭素を放出しながら空気中の酸素を水中に取り込むことができるのだ。では、水中の溶存酸素量を増やすにはどうすればいいのだろうか?
(1) 非閉鎖式ろ過システム
サイド濾過、ボトム濾過、トップ濾過などは、プールの給餌密度が大きすぎる場合は、酸素供給のために、より多くのエアポンプを追加することができ、溶存栄養素のプロセスを増加させることである魚のプールに酸素のサイクルを介して、空気にさらすことができます。
(2) 密閉式ろ過システム
バケツのような濾過システムでは、バケツ内の水は空気との接触を制限されなければならず、濾過も閉鎖的であるため、溶存酸素を上げるにはエアポンプを追加するしかない。
(3) 水の変化は、必ずしも溶存酸素量を増加させるとは限らない。
水を交換する前に、水をトラップしなければならない。水をトラップする過程で塩素ガスだけでなく、水中の酸素の一部も揮発する。そして、通常時の養魚池の水の溶存酸素は、トラップしたばかりの水の溶存酸素よりも高くなければならない。従って、水を変えたからといって溶存酸素不足の問題が解決するわけではなく、酸素供給がカギとなる。
(4) 溶存酸素と環境の関係
停電になったら、まず酸素の消費を抑えるために給餌を中止する。冬場であれば、魚が耐えられる水温を下げることを第一に考え、急いで他の方法で温める必要はない。逆に夏場の停電であれば、何らかの方法で水温を下げる必要があるため、自宅に小型の酸素ポンプを用意しておくことをお勧めする。
(5) ろ材と溶存酸素濃度の関係
多孔質のフィルターメディアを加えることは、水面上の面積が増えることで水中の溶存酸素量を増やすことができるため、硝化バクテリアの培養に有益である。
(6) 養魚池の溶存栄養塩の枯渇を減らすための定期的な操業
一定の間隔と少量の給餌で、二酸化炭素や有害物質の発生を抑える。プールの底に残った餌や糞を適時に処理し、定期的な水換えでアンモニアや亜硝酸塩などの有害物質を直接減らし、溶存酸素の消費を抑える。